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紀州南高梅の名前の由来は
「南部川村の高田梅」

祖父高田貞楠(たかださだぐす)は明治35年、所有する約30アールの桑畑を梅畑にしようと考え60本の梅の苗木を購入して植えました。その中に、ひときわ豊かに実り大粒で美しい紅のかかる優良品種が一本あることを発見し、貞楠はこれを母樹として大切に育て「高田梅」の基礎を作りました。
時は過ぎ、昭和6年、農業経営の将来を梅に託した小山貞一(こやまていいち)さんは、祖父貞楠が育てた門外不出の「高田梅」の原木から60本の穂木を譲り受け、苦労を重ねながら「高田梅」を栽培していったそうです。
昭和25年に「梅優良樹調査委員会」が設立され厳しい審査の結果選ばれた7系統の優良品種の中でも「高田梅」は最も風土に適した最優良品種との評価を受けました。
そしてその「高田梅」は、「南部川村の高田梅」と当時の地道な調査研究に協力した「南部高校」との関わりから「南高梅」と命名され、申請者・高田貞楠の名前で種苗名称登録を出願し、昭和40年10月29日に登録第184号の名称登録が農林大臣により許可されました。
下の写真(真ん中)の母樹は、永らくみなべ農協の敷地内に植えられ管理されてきましたが、今年我が農園に里帰りしました。いつでもどなたにでも見てもらえたらと思っております。

TAKADA ORGANIC FARM
祖父高田貞楠
TAKADA ORGANIC FARM
「南高梅」名称登録証